2007-08-21

書・書道・臨書:臨書「書譜」(孫過庭)

 最近の当臨書ブログで続けてとりあげている、孫過庭(そんかてい)の名品「書譜」(しょふ)の一節「議於断割語過」の書・書道(臨書)作品。
 特に、三文字目の「断」の最終画などは、文字の懐を大きく取って、余白の重要性を我々に示してくれている。
 よく、「臨書の行為が書道作品制作に結びつかない」という声をCalligrapherの主宰する書道教室でも耳にする。
 それは、『この古典のこのような部分を書道作品にとりいれてやろう』という心構えの不足から来るものなのである。