2007-05-23

書・書道・臨書:顔真卿「祭姪文稿」



 中国唐時代の四大書家の一人、顔真卿(がんしんけい)の「祭姪文稿」(さいてつぶんこう)の一節「以清酌庶羞祭」を臨書してみた。

 豪快かつ重厚で粘り強い線質をもって、文字の懐(余白)を多くとるその書風のスケールの大きさは、まさに圧巻である。

 顔真卿の古典のなかには、一見すると正統派とは呼べそうにないそれもある。しかし、具に観察してみると、そのなかにはしっかりとした王羲之系統の流れを行く要素が基盤となっている事実に気付く。

 上の顔真卿「祭姪文稿」の臨書は、近代詩文書に使用する、比較的細身の羊毛超長鋒筆(柔らかく長い筆)を用いて揮毫した。

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